東京でジャズピアノレッスンをしています、ジャズピアニストの河野祐亮です。
最近はジャズピアノレッスンに関するブログをあげていますが、たくさんの方に面白い、ためになる、レッスン通いたくなると言っていただけて記事をあげるモチベーションになっています。いつもご拝読ありがとうございます!
そんな今回は、
『小さなお子様に、最初に選ぶピアノ教室がジャズピアノレッスンの教室だったらそれはとても良い選択だ』
という話をしたいと思います。
①自分から音を選ぶ「能動的な姿勢」から自主性が身につく
ジャズピアノは音の選択に対して「能動的」です。譜面に書いてない音を自分で選んで弾けるように学習します。子供向けのレッスンでは、譜面に音が書いてあってもその曲のメロディが「どうやって作られたのか」や「なぜそうなっているのか」を考えてから弾こう、それを習慣にしようと教えています。
一つ例をあげると、このメロディーはC Major Scaleで出来ているから、黒鍵触ったらダメだってことはわかるかな?と確認してから弾きます。でもその時に、「どうやったらC Major Scaleで作られていることに気づくことができるか」ということをレッスンします。もし仮に音を間違えてしまっても、自分で見つけだした「C Major Scaleの音で出来ている」というルールに則った音の中での間違いなら、それは僕は間違いとしません。まぁそんなこともあるから次からは気をつけようねと言って大きな⭕️を書いてあげます。
クラシックピアノのレッスンでは絶対にありえないことだと思います笑 音を間違えたらやり直し弾き直しです。それは「楽譜に書いてある通りに音を間違えずに弾けるように」ということを重きに置いているからです。
このように音の選択に対する姿勢の違いから、ジャズは子供の頃から触れることで自分から音を選ぶ『能動的な姿勢(自主性)』と分析的に『考えながら弾く』習慣が身につきます。
②大人とセッション(アンサンブル)することで合奏の楽しさ、すなわち『音楽の楽しさ』を実感できる
以前の記事にも書いたように、ジャズピアノのレッスンの目標は『他の楽器とアンサンブル(セッション)できるようになること』です。それは子供向けレッスンでも同じになります。
そうしてセッションの場を迎えると、その多くは大人の方と一緒に演奏することになります。東京ではなかなか近所同士の交流や機会が少ない関係の希薄なコミュニティが多いので、まず大人と何かをするということだけでもかなり貴重な体験になります。
そして大人もジャズセッションをしている時は、音楽に対して本気でぶつかってきますから、子供も緊張感を持って本気で立ち向かうと思います。同じアンサンブルする音楽上では年齢の上下なんて関係ないですが、きっと一緒に演奏することで一緒に演奏した仲間である目上の人へのリスペクトや感謝の気持ちが芽生えてきます。子供にとって大きな成長の瞬間です。そして一緒にセッションした曲が本当にうまくいって、大きな拍手をもらえた時に合奏の楽しさ、すなわち音楽の本当の楽しさを味わえると思います。
③レッスンしている人にプロミュージシャンが多い
もともと日本にはジャズが学べる音大はありませんでした。(2025年現在はジャズ科のある大学はいくつかあります。) ジャズの演奏家を目指すなら誰かに学問として習うことはなく独学で習得するしかありませんでした。そんな彼らは本当に一から自分で研究していったので、論理的であっても感覚的であっても、初学者の心が分かります。なので音楽を習得する独自のカリキュラムみたいなものを持っています。
※ちなみに河野はNYの音大に行きましたが、そこではカリキュラムみたいなものはなく「自分で身につけたい技術やアイディアを考えろ、見つかったら聞きに来い」的なレッスンで自由な反面、自分で考える力を要求されました。
そしてそういった方々のほとんどがプロの現役のミュージシャンです。この2点において、他のピアノ教室とは姿勢やクオリティーが違います。教え方が厳しいとか優しいという話ではありません。みんな素敵でかっこいいし綺麗な大人のプロミュージシャンが、かつて初心者だった頃の自分の体験を活かして、子供に『本物』を優しく丁寧に教えてくれます。
④ライブに行って「音楽を聴きに出かける」という習慣が身に付く
講師がプロのジャズミュージシャンであるなら、レッスンとは別に講師の演奏しているライブに行って実際に人前で演奏している姿を見てみてください。クラシックと違ってジャズのライブは演奏機会が多いので日にちも合わせやすいです。
いつもあんなに優しく教えてくれる人がステージで輝いていて、そしてそんな大人が本気を出している姿を目撃することで子供にとっては講師のことがヒーロー、ヒロインになります。先生みたいになりたい!と練習モチベーションがあがったり、自分も何かに本気になりたい!という気持ちになることでしょう。
そして、子供の頃からライブに行くというのを経験すると『生演奏てこんなに感動するんだ』と音楽を見に行く習慣が身に付いて、そして心身ともに健康に成長していきます。YouTubeでは経験できない本物に触れたことのある子供は感性豊かに、そして他人を尊敬できる素敵な子になれると思います。そして大人になった時に余暇の娯楽として音楽を嗜めるかっこいい社会人になれることでしょう。
最後に
子供にとって一番大事なのは『ピアノって楽しい』という体験だと思います。ジャズピアノは楽しいと思える要素がたくさんあります。難しい世界でもあるけれど、だからこそ入り込むと抜けられないくらい楽しい。是非子供のうちからジャズピアノ一緒に触れてみませんか、という紹介でした。最後までお読みいただきありがとうございました!
河野祐亮
【河野祐亮ジャズスクール】
東京都板橋区 ジャズピアノのレッスンを中心に音楽を楽しめる教室です。小竹向原駅徒歩3分。
ジャズピアノ、クラシックピアノ、キッズピアノなど皆様の演奏してみたい音楽に合わせてレッスンをしています。オンラインレッスンにも対応しています、無料体験レッスン受付中ですので気軽にお問い合わせください。
2014年秋にNYから帰国して2025年現在に至るまで、およそ300名ほどの生徒様にレッスンを行なってきました。多くの方が他の楽器と演奏できるようになったり、ライブ活動をするまでに成長してくれました。中にはプロミュージシャンになってくれた方もいます。現在生徒数は80名ほど在籍していますが、入会希望者の半分はピアノ未経験の方や初心者の方ですのでどんな方でも大歓迎!人生の趣味として長く続けて いきたい方、大人の社交の場としてジャズをみんなでアンサンブルするなんていかがでしょうか。
全てのレッスン受講生を全力でサポートしています!レッスン生を募集しています、いつでも気軽にお問い合わせください。
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