東京でジャズピアノレッスンをしています、『河野祐亮ジャズスクール』の河野祐亮です。
先週、河野祐亮ジャズスクール主催の合宿に行ってきました。場所は札幌市、そして合宿内では発表会も兼ねたライブ選手権(のちほど解説します)も開催しました。東京から北海道への移動は遠くて大変でしたが、そこではとても濃密で有意義な時間と楽しいひとときを過ごせたので、当教室の発表会の内容も兼ねて皆さんに紹介したいと思います。
音楽教室における発表会
一般的な音楽教室では『発表会』が定期的に開催されていると思います。レッスンの一つの目標に設定されていて、受講生の練習モチベーションを上げていく機会として教室が開催する一大イベントとなっています。私、河野は音楽教室にちゃんと通った経験がないので、発表会で演奏するという経験がありませんが、想像するにとても緊張する舞台ですし、本番数週間前はおそらくピアノ漬けになって練習する日々が続くので受講生にとっては色んな意味で思い出になることと思います。(いや、普段から練習しておけばいいんですけどね笑)
一年(もしくはもっと短い期間)のレッスンの集大成として友人や家族も招待して人前で演奏する貴重な機会となっていると思います。発表会当日に演奏されるその1曲の完成度は極めて高く、プロにも負けない最高の出来の1曲を演奏できる人もいます。
ジャズピアノレッスンの発表会を考えてみると
ただ、ジャズピアノのレッスンはたった1曲を演奏できることを目標にしておらず、むしろ初めて見た曲でさえも何とか最後まで演奏できるようにレッスンや練習をしているので、大げさではなく100曲1000曲と演奏出来ることを目標にしています。また、それらの曲たちを「他の楽器とアンサンブルできる」ことも目標にしています。
そこで問題なのは、発表会のために1曲を練習しまくるという行為がジャズピアノの上達にあまり直結しないのです。もちろん無駄とは言わないですが、発表会前の期間だけ特別な内容のしかもジャズピアノの上達に繋がらない練習をするのは、講師の立場としてはあまり良い気がしないのです。もちろん発表会はとても良い機会ですが、発表会のためだけの練習やレッスンは受講生のためになっておらず、単に音楽教室の都合になっているとも思います。
当教室はライブ(コンサート)という形式を採用
そこで当教室は発表会の代わりに、受講生の皆さんに『ライブ形式で演奏すること』を課題にしています。発表会という名称も使わず、あくまでも一人ひとりがリーダーとなったバンドを結成して指定時間内に自由に選曲やメンバー構成を決めて人前で演奏、つまりライブ(コンサート)をしてもらいます。
例えば30分の中でMCも含めて3-4曲の演奏計画を立てていただきます。選曲はとても重要で、同じテンポや同じ調性(Key)の曲が続くと聴いてる人は飽きてしまいます。ミドルテンポ、SwingだけでなくLatin、バラードを入れたりと様々なスタイルの曲を準備したり、これらを弾けるように普段から日々練習しておくことが大事になってきます。
そしてこの企画は、あくまでも目標は自分がよく弾けたかどうかよりも『聴いている人がその時間を楽しめたか』を目標に設定しています。これは音楽の基本で、演奏がレッスンによって上達したかどうかも大事ですが、今まで学習して上達してきたジャズピアノのスキルによって『(自分が楽しいことも含めて)聴く人を楽しませる』ことが大事です。楽しかったどうかを判断するために、参加者全員で無記名投票制にして、誰の音楽が一番楽しめたのか優勝者を決めます。
※優勝者には打ち上げの飲み代をみんなでご馳走するという景品を用意しました笑。
生徒さん同士でペアを組み、そこにプロのベーシストの講師が加わるトリオバンドを結成
バンド編成としてはピアノとリード楽器としての電子鍵盤(トランペットやサックスのような楽器の役)とプロのベーシストのトリオ形式になります。イメージとしては以下のような演奏のバンドです。
ピアノとリード楽器用電子鍵盤は生徒さん同士でペアを組み、それぞれのバンドでどちらの役もやってもらいました。こうすることでアンサンブル上のピアノとしての役割もリード楽器の役割も経験でき、セッション全体で楽器それぞれがどんな演奏をしているか、すべきか、逆にしないほうが良いかを考えるきっかけになったと思います。
※今回はトランペットとピアノの両方演奏できる方、ボーカルとピアノ両方演奏できる方もいらっしゃったのでリード楽器はトランペットとボーカルでも参加しています。
ライブ当日は本当に皆さん素晴らしいパフォーマンス!河野も感動で涙...!
実際に本番を迎えると、どの受講生のバンドも本当に素晴らしいパフォーマンスでした!演奏ももちろんですが、MCもそれぞれに個性があって『本当に音楽が好きなんだな』『必死にここまで練習してきたんだな』『笑いや面白さを提供してくれるホスピタリティに溢れてるな』と様々な感想と思いが溢れて河野自身も感動で涙してしまいました。生徒さんたちのひたむきに音楽に向かって楽しんでいる姿は本当に尊く、私もレッスン業に携われていることの幸せを噛みしめる瞬間でした。ということで、演奏の一部を紹介していこうと思います。是非ご視聴ください。
最高の音楽仲間と最高の時間を共有できた札幌合宿となった
朝からライブ選手権、夜は河野の札幌公演のライブの鑑賞と一日音楽漬けとなってきっと受講生の皆さんは疲労もたまっていたことと思います。しかし、常に笑顔で常に楽しそうに過ごしていてそれもまた感心しました。本当に素敵な音楽仲間と環境に囲まれて楽しそうに過ごしてくれて講師として彼らに感謝の気持ちでいっぱいです。
余談なのですが、深夜宿泊先の部屋に帰って、打ち上げをして思いっきり飲んでいると思っていたのですが...偶然にも宿泊先のリビングに電子ピアノがあったそうで、もう嫌ってほど演奏もして演奏も聴いてはずなのに彼らは飲みながらこんなことをしていました笑。
発表会を通じて大切な仲間ができる
ジャズやピアノの練習は一人で孤独になりがちですが、こうしてライブ選手権という形で真剣に音楽に向き合うことで同じ志を持った仲間と出会うことができます。当教室にはたくさんの仲間やコミュニティがあります。一風変わった発表会を採用していますが、他の楽器の方とのアンサンブルやそしてその後の楽しい打ち上げを通じて紳士淑女が集まる良い大人の社交場となっています。
是非たくさんの方にジャズピアノの楽しさやアンサンブルの楽しさを通じて音楽仲間と充実した音楽生活を送って欲しいと思いますし、これからも全力でサポートしていこうと思います。ご拝読いただきありがとうございました!
河野祐亮
【河野祐亮ジャズスクール】
東京都板橋区 ジャズピアノのレッスンを中心に音楽を楽しめる教室です。小竹向原駅徒歩3分。
ジャズピアノ、クラシックピアノ、キッズピアノなど皆様の演奏してみたい音楽に合わせてレッスンをしています。オンラインレッスンにも対応しています、無料体験レッスン受付中ですので気軽にお問い合わせください。
2014年秋にNYから帰国して2025年現在に至るまで、およそ300名ほどの生徒様にレッスンを行なってきました。多くの方が他の楽器と演奏できるようになったり、ライブ活動をするまでに成長してくれました。中にはプロミュージシャンになってくれた方もいます。現在生徒数は80名ほど在籍していますが、入会希望者の半分はピアノ未経験の方や初心者の方ですのでどんな方でも大歓迎!人生の趣味として長く続けて いきたい方、大人の社交の場としてジャズをみんなでアンサンブルするなんていかがでしょうか。
全てのレッスン受講生を全力でサポートしています!レッスン生を募集しています、いつでも気軽にお問い合わせください。
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